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私たちAstar Foundationは、ミッションとして掲げている「Connect You to Web3」を達成するべく日々開発、運営を行っています。 Astar Foundationが掲げる、Astarエコシステムを次のレベルへと押し上げるための「Astar Evolution」は、2つのフェーズから構成されており、今回の発表はそのフェーズ1に関するものです。この度、フェーズ1では、Astarのミッションを達成するための重要な一歩として、Astar zkEVMをSoneium L2に移行することを発表します。Astar Evolutionフェーズ1は、Astarエコシステムの可能性を大きく広げる戦略的な取り組みであり、この記事では、そのビジョンと具体的な道筋について説明します。
Soneium L2への移行の意義
Soneium L2は、Sony Block Solution Labsが開発するOP Stackを利用したEthereumのLayer2ソリューションです。Astar zkEVMのSoneium L2への移行は、単なるチェーンの移行にとどまりません。これは、エンターテインメント、ゲーム、金融、家電製品など多岐にわたる分野の世界的企業であるソニーグループ株式会社との戦略的提携を、Astar Networkの主要開発企業であるStartaleを通して強化することを意味します。Astar Networkで培ったパブリックチェーン技術およびエコシステム開発の知見をSoneiumに活用し、Astar Evolutionのフェーズ2に向けた準備を進めてまいります。
渡辺創太 Astar Network Founder Startale CEO 「Astar NetworkのFounderとして、AstarコミュニティのとASTRトークンの価値を最優先事項として置いています。エコシステムを拡大し、Web3のマスアダプションを推し進めるという目標において、Soneium L2への移行は大きなステップであると確信しています。今回はAstar Evolutionのフェーズ1としてAstar zkEVMのSoneium L2への移行を発表しましたが、現在はAstar Evolutionにはフェーズ2を準備しています。ご期待ください。」
Astarエコシステムの今後
Soneiumの発展と成長は、Astarエコシステムに対して直接的な恩恵をもたらします。
シーケンサー収益を用いたエコシステムへの還元： Soneium L2上のオンチェーンアクティビティにより発生したシーケンサー収益の一部をAstarエコシステムの発展のために利用されます。
SuperchainとChainlink CCIPを通じたASTRトークンの認知度とユーティリティの拡大： Soneium L2はOptimismのSuperchainに対応します。これにより、Soneium L2の主要なエコシステムトークンの一つであるASTRトークンが、Base、Optimism、Mantle、Modeなど、Superchainネットワーク内の他のチェーンと相互運用性を持つことになります。さらに、Chainlink CCIPを通じてAstar Network（L1）からSoneium L2へのASTRトークンのブリッジが実現したことで、Astar Foundationは新たな潜在的ユーザー層へのリーチを拡大し、ASTRトークンの認知度と価値の向上を目指しています。ASTRトークンホルダーにとって、さまざまなプラットフォームやアプリケーションでASTRトークンをシームレスに利用できることは、トークンの価値に大きな可能性をもたらします。現在、Astar FoundationはASTRトークンのさらなる普及に向けたインセンティブプログラムを企画・設計中です。
Astar Foundationの取り組みとASTRトークンユーティリティの拡大： Astar Foundationは、そのコミュニティと共にAstar Network（L1）の発展とASTRトークンの価値向上に引き続き注力します。また、Soneium L2上のアプリケーションにおいて、ASTRトークンのユーティリティを拡大し、需要創出に向けた取り組みを積極的に進めていきます。
ASTRトークンホルダーへのリワード： ASTRトークンホルダーが、今後打ち出される様々なSoneium L2上の取り組みからリワードを得ることができるようになります。こちらに関する詳細は、Soneiumエコシステムのさまざまな段階で公開されていきます。
Soneium L2上のASTRトークンでの流動性提供やインセンティブプログラム： Soneium L2上に展開されるDeFiプラットフォームで、ASTRトークンを活用した流動性プール（例： ASTR-ETH、ASTR-USDC）を作成し、高利回りのファーミングインセンティブを提供することで、ユーザーの参加を促進します。
Soneium L2上でのステーキングプログラム： 複数のリキッドステーキングプロジェクトが、Soneium L2を活用したリキッドステーキングサービスの構築に向けて準備を進めています。DeFiアプリケーションなどが積極的にSoneium L2上のASTRトークンをサービスに組み込むことで、ASTRトークンのユーティリティが拡張します。
マーケティングキャンペーン： SoneiumとAstarでマーケティングキャンペーンを行い、Soneium L2上でのASTRトークンの利用価値を訴求することで、認知度とユーザーの増加を図ります。
ASTRトークンは、Soneiumの持続的な成長と成功において非常に重要なエコシステムトークンの一つとしての役割を担います。 Astar Network（L1）とSoneiumの関係性は単なるローンチパートナーにはとどまらず、Astarエコシステムにおける互恵的なブロックチェーンソリューションとしてともにエコシステムを牽引していきます。GM!
Astarエコシステムへのメリット
Soneium L2への移行は、Astarエコシステムに寄与するよう設計されています。
ソニーエコシステムとの連携： ソニーグループ株式会社は、ゲーム、エンターテインメント、金融、家電製品など多岐にわたる業界で広範な影響力を持ち、膨大な潜在ユーザーへのリーチを誇っています。今回のSoneium L2への移行は、Soneium L2上でASTRトークンのユーティリティ拡張を実施することでASTRトークンの価値向上を目指します。
コミュニティの発展： Astar Foundationのビジョンの中心には常にAstarコミュニティがあります。Soneium L2への移行はコミュニティの拡大の可能性とユーザーに対する様々なメリット/機会を提供します。例えばSoneium L2上に展開されてく新しいプロジェクトやアプリケーションへの早期参入の機会が挙げられます。
Astarエコシステム内の相互運用性の向上： Astar Network（L1）とSoneium L2はChainlinkのクロスチェーン相互運用プロトコル（CCIP）およびLayerZeroを取り入れており、異なるブロックチェーン環境でスムーズに動作する強力でスケーラブルなアプリケーションの開発とシームレスなクロスチェーン・インタラクションが実現されております。今後もこの分野に関するリサーチを継続し、さらなる相互運用性の実現を目指します。 また、これらの構築および活動を支援するための取り組みを現在考案しております。ぜひ続報をお待ちください。
Soneium L2への移行の技術的戦略
ユーザーや開発者がAstar zkEVMからSoneium L2へスムーズに移行が行えるように、ガイドラインが準備されています。
移行の主なステップ
ユーザーおよびビルダーガイドの公開： Soneium L2がローンチされ、移行期間が開始されると、Soneium L2へのアセットの移行方法について明確なガイドラインが公開されます。また、Astar zkEVMの主要なプロジェクトに対しては、事前にSoneium L2のローンチと移行について説明がなされているのでユーティリティが付属したNFTの移行の準備もされております。シームレスな移行に向けて、ガイダンスとサポートを提供してまいります。
Astar zkEVMへのデポジットの停止： Soneium L2が公開されたタイミングでネイティブブリッジ、Stargate、Bifrost、LayerSwap、Relay.link、OwltoなどすべてのブリッジでAstar zkEVMへの入金を停止いたします。Withdraw（資産の引き出し）は引き続き行っていただけますのでご安心ください。
バッチング/シーケンシング間隔の延長： 運営コストを最小限に抑えるために、Astar zkEVM上でのトランザクションのバッチングおよびシーケンシング間隔を延長します。この調整により、チェーンの運営にかかるコストが大幅に削減されます。
段階的な閉鎖： Astar zkEVMに残留している流動性を継続的に観察し、Astar zkEVMを完全に閉鎖する最適な時期を決定します。このアプローチにより、すべてのユーザーが資産を移行する時間が十分確保されます。Astar zkEVM完全閉鎖後もエクスプローラーとトランザクション履歴はユーザーの税務申告などのために利用可能な状態を維持します。
セキュリティの強化： ガス代が算出される際に参照されるガス係数を増加させることで、スパムトランザクションを防ぎ、Withdrawなどの必要なトランザクションのみが処理されるようにします。この措置により、移行期間中のチェーンの完全性とセキュリティが維持されます。
コミュニティへのご案内： 今回の移行についてコミュニティに対し包括的なコミュニケーションを実施します。これには、Astar zkEVM上の資産の引き出しに関する詳細なガイド、移行のタイムラインに関する情報、その他の継続的なサポートなどが含まれます。これらはすべてSoneium L2のローンチと同時期に公開されます。
以上のステップに従うことで、スムーズにAstar zkEVMからSoneium L2へ移行することができ、Soneium L2を通してASTRトークンの価値向上とユーティリティ拡張を実現します。
Astar Network（L1）の技術ロードマップ
2024年後期に向けて、Astar Network（L1）はSoneium L2が加わった新たなエコシステムの基盤強化とイノベーション推進を目指しています。2024年のQ3およびQ4のフォーカスは以下の通りです。
オンチェーンガバナンス： オンチェーンガバナンスを強化し、よりコミュニティドリブンな運営への移行は最優先事項です。テストネットにはすでにガバナンスモデルが適応されており、テストが完了次第、2024年後期に本番環境にもリリースされる予定です。これにより、透明性が確保され、ASTRトークンホルダーがエコシステムやASTRトークンに関する戦略や意思決定に、より積極的に参加できるようになります。
Polkadot-SDKのアップデートと最新機能のテストと統合： Polkadot-SDKを最新版へアップデートすることで、Async Backingや改善されたコアタイムなどSDKの新機能や改善点をAstar Network（L1）に反映させます。これにより、Astar Network（L1）のパフォーマンスとセキュリティが向上するだけでなく、Polkadotエコシステム全体との互換性も確保され、スムーズなクロスチェーンの相互運用性が実現します。また、Polkadotの最新の技術トレンドを積極的に取り入れるべく、最新のJAMモデルなどの研究についても注力してまいります。
安全性の向上と緊急時対応： Astar Network（L1）の安全性を確保するため、トランザクション停止（tx-pause）およびセーフモードパレットを導入し、緊急事態に対し迅速に対処できるようにします。これらの機能は、緊急事態が発生した際にトランザクションを停止し、コミュニティを保護するためのセーフモードに切り替えることが可能になります。
このロードマップは、Soneium L2を加えた新しいAstarエコシステムのビジョンにより適合する形で構築されています。これにより、Astar Network（L1）はPolkadotのクロスチェーンエコシステムだけでなく、Soneiumの強みを最大限に活用し、Ethereumとのゲートウェイとして機能するようになります。
Maarten Henskens Head of Astar Foundation 「Soneium L2へのAstar zkEVMの統合移行は、AstarエコシステムのみでなくWeb3全体に対する大きなイノベーションの波が到来したことを示唆しています。Soneium L2への移行はASTRトークンの価値向上や認知拡大に大きく貢献するものであり、ASTRトークンへ様々な新しいユーティリティと需要を生み出していくでしょう。」
Web3 for Billionsに向けて
Astar Evolutionフェーズ1は、Soneium L2への移行を通して、Astarコミュニティの拡大およびASTRトークンの価値向上を図った戦略的な取り組みです。Soneium L2のAstarエコシステムへのオンボーディングは未だかつてない可能性をAstarエコシステムへともたらします。コミュニティの皆様の声も引き続き取り入れながらより分散化された、革新的なWeb3エコシステムの創生を目指します。
また、今回の発表をよい簡単にご理解いただくためのFAQもご用意しております。是非ご覧ください。 FAQはこちら（https://astar.network/blog/astar-evolution-1-faq-55）
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